Sweet Love
美雨さんとお茶することで頭がいっぱいだった私は、工藤先生が怒っていることを忘れていた。



工藤先生に話しかけられるまで…



「おい。」



「な、なんでしょう?」



「お前、俺のこと忘れてただろ」



ギクッ



わ、忘れてた〜〜



「まさか〜そんなことないですよ〜」



「それより、誰とメールしてた」



松田先生の時と同様、小声で話す私たち。



「内緒です」



と私がそう言うとピクッと眉を動かした。



「お前…今日、帰ったら俺の部屋に来い。」



げっ…



まじで怒ってる…



ふざけすぎた…



「言っとくけど、謝っても遅いからな。」



…はぁ〜行くしかないのね…



美雨さんとお茶するうれしさは、工藤先生の言葉によって一瞬にしてどこかへ飛んで行った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーー



はぁ…なんで私がこんな目に…



帰ったらなんか言われそうだし…



目の前にあるインターホンを押すしかないよね〜



私は恐る恐るインターホンを押した。



ピーンポーンーー



ガチャーー



「ちゃんと来たんだな。」



「当たり前ですよ!約束はちゃんと守るんですから!」



「お前のことだから、勝手に帰ってるかと思った。」



うっ…



なんで私の考えてることがわかるの、この人…

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