絶望の部屋(再)
陣取りゲーム
僕達は四人で一緒に行動することになった。
 
 
陣取りゲームのステージはとても広くまるでジャングルにいるかのようなステージだった。
 
しかもそのジャングルは扉を開いたら出てきたのだからそれが1番驚いた。
 
 
この絶望の部屋の敷地は思ってる以上に広いみたいだ。
なんせ僕ら以外にもこのゲームに参加していて、その他の人達はこことは別の場所で参加しているのだからこれと同等のサイズの場所かそれ以上の場所がいくつもあるってことになる。
 
 
ただ今回のステージのジャングルは武器のない僕らにはありがたかった。
 
 
さっき集会室を出る時に相手の武器は全てのっていた。と言うとこは相手のチームも僕らの武器を全て見たってことになる。
だから僕らが手ブラできたのは絶対にバレてる。
でもここには色々と物があったので武器や罠はいくらでも作れるから相手が油断して僕らを狙ってきたところをやつけることができるからだ。
 
 
それに栞と七海はしっかり武器を持っているからいざとなれば2人に助けてもらうのがいいだろう。
 
 
「ねぇ一也。なんかこの辺の物で武器とか罠作っとかない?」
そう言って一也の方を見ると一也はすでに作業を始めていた。
 
 
武器と言うか木を削って槍のような形の物を幾つかつくり、至る所に落とし穴を作って下には落ちた人が刺さるようにさっきの槍を仕掛けておいた。
 
 
そして僕らは木の上に潜み草に囲まれるようにして姿を消した。
 
 
僕の横には銃を持っている栞が着いていてくれるし、一也の横にも銃を持っている七海が着いていてくれてるから安心の配置だ。
 
もちろんこの配置を決めたのは七海なんだけどね。
 
行動的な子なんだよな。
 
 
「あの安藤さん大丈夫?
 
狭かったら言ってね。」
 
 
「あ、はい!大丈夫ですよ私なら!」
 
 
横に人がいるだけですごく落ち着いた。
これから長ければ一週間もこの場所にいなければならないのだから食料はここに入る前にリュックを渡され最低限の物は全てここに入っていた。
 
穴を掘ったのもこの中に入ってたスコップだし、木を削ったのもここに入っていた小さなナイフだった。もしもの時はこれでも一応戦える気がしたので僕は懐にそのナイフを入れておいた。
 
 
この場所に来て3時間ぐらいたったときアナウンスがながれた。
 
 
「みなさん準備もできたみたいですしそろそろ始めたいと思います。
 
 
制限時間は一週間。全滅した方が負け。より多くバラバラにして多くのポイントを稼いで二回戦に備えてください。
 
では陣取りゲームスタート!!!」
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