絶望の部屋(再)
あたりが静かになり一言話すだけでも困難なほど静まりかえっていた。
 
 
汗はしたたり、木の上と言うこともあり少し足が痺れてるような気もする。
 
だがそんなことを気にする余裕すらないほど緊張が勝り周りなど見てる余裕がすでになかった。
 
実に情けないがこの状況をまともに冷静に動ける奴はキチガイぐらいしかいないだろう。
 
 
人と会えばどちらは必ず死ぬことになるのだから冷静なれないのは仕方が無いことだと自分に言い聞かすことが今の状況では最善だと僕は思った。
 
 
少し動けばキシキシとしなる木の音は気になると言うよりすでに恐怖に変わっていた。
 
身動きはとれず横にいる栞のこともすっかり忘れていて全く気にもかけてなかった。
 
 
実に情けない。男して終わってるのはもう重々承知していた。
正直このテンパった僕の姿を見て僅かばかりもカッコイイと言える女性は彼女を含めてたぶんこの世のどこを探しても見つからないだろう。
 
 
陣取りゲームが始まってすでに何分たったのだろう…
考えてみると一週間こんなにプレッシャーにのしかかられた状態でいれば一週間誰とも出会わなかったとしても僕は死ぬだろう。
それぐらいここの雰囲気と言うものは僕の精神を削っていた。
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