あのね、先生。

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―――――――…

待ち合わせ場所に着くと、そこに優真の姿はまだなくて。ガラリとしてた。

前にここに来た時は、話はしたけれど何も解決なんてしなくて。

ただ、伝えたいことは何も伝えられないまま、優真はあたしから目を逸らして去って行ってしまった。


あたしが誰を想っていようと関係ない。

そう言った優真は、すごく辛そうな顔をしてた。関係ないわけない。

自分が想ってる人が、自分以外の人を見てても構わないなんて、我慢出来るのは最初だけ。

ほんとは自分だけを見てほしい。

そう思うのは当然のことで、だから無意識に出てしまう。


…頼むから、離れないで。


口には出さない優真の思いは、表情で、声で、あたしに伝わってきた。

だからこそ、あの時無理に引き止めたり出来なかった。
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