私に恋をしてください!
「男って、意外と"現役"だよ。その証拠はうちの両親。2人とも専務と同じ63歳だけど、まだお盛んだから」
『本当に仲がいいんだね』

マンガの道具が入ったカバンを部屋の端に置き、俺が持っていた葉月のお泊りバッグも俺がその隣に置いた。

『結構飲んでいたけど、大丈夫?』
「ダメかも」

実は酒に酔ってはいない。
でも、葉月には酔っている。
だから俺に理性なんか最早存在しない。

後から俺は葉月を抱きしめた。

「だけど、葉月とラブラブできれば、大丈夫になるよ」
『ソラぁ・・・』
「一緒にシャワー浴びようか」
『うん』

それからは、時間を気にしなくていい安心感から一晩中、葉月と愛し合った。
葉月の両親のその後の事なんて、すっかり頭から消え去っていた。
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