私に恋をしてください!
☆私の夢は、ソラの夢~side HAZUKI~
12月25日。
世間はクリスマスだけど、社会人にはただの平日。
そして今週働くと年内の仕事納め。

朝、出社すると、会議室から局長と日下部長、そして桐生さんと遥香さんが出てきた。
これは、多分・・・

でも朝礼は特に何事もなく、通常通りの内容だった。

そして私は今年最後の部数交渉に出向く。
ソラのいる首都出版販売は先週年内の交渉が終わっており、今日は別の会社2箇所を回って丁度お昼にり、社食で居合わせた経理局の同期とランチを済ませた後、自分のデスクに戻ろうと営業局のフロアに入る手前で、やはり外出から戻ってきたところだと思われる桐生さんと出くわした。

『よっ、清水。販売会社回り?』
「はい。今終わったところです」

2人でフロアに入ると、私は自分の席に座る。
販売五部のシマは、全員外出しておりもぬけの空。

桐生さんが自分の席には行かず、私の隣の席に座った。

『なぁ、一昨日ゴールドヘブンリーにいた相手は、清水の彼氏?』

やっぱりバレてたか。
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