あの日に出会ったキミと。
途端に罪悪感が生まれて、部屋を出ていこうとした。


「ーーー蛍様」


そんな私の腕を引き止めるように引っ張った。


「ーまた、御用があれば何なりと」


そう言うとまた、整った顔で妖しく笑った。


「部屋まで送ります」


そう言うと、彼は扉を開けた。


顔…赤くなってないかな。
大丈夫かな…。


屋敷の廊下を歩いていると、彼を見上げた。


大きいな…。身長いくつなんだろう。
私は、154cmだから大体…うーん。


「…身長ですか?」


「えっ!!」


み、見透かされた?え…嘘。


「…私の身長は185cmですよ」


さらっとそう言うと、彼は私の頭を撫でた。


「…約30cm差ですね」

そう言って、彼は微笑んだ。
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