それでも、やっぱり君が好き。


 そんなことを思いながら、オレは二人の会話に口を挟んだ。



「いや、でも皆が皆そうだとは限らねぇし……そういう考えを持つのはやめたほうがいいと思うけど」



 すると、涼峰さんはキッと睨んできて、茜は冷たい目でオレを攻撃してきた。精神的のね。




「男子はっ、そうなの……っ」



「凛の考えを否定するなんて……。振り向かせたいからって、そういうことを言うのは朝倉もやめたほうがいいと思うけど」




 はいはい、なんかすいませんでしたね……。



 良く考えると、……涼峰さんに睨まれたの初めて。胸が痛い。しかも茜とか涼峰さんの信者かよ……。



 こいつらといると、なぜかオレのツッコミスキルが高くなっていっている。


 ついでに友達といる時とキャラかさが違くなってくる。



 もう一人の自分、みたいな。二重人格だったのかもしれないオレ。


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