チョコミントが溶ける頃に
二人でお化け屋敷に入ったり、コーヒーカップに乗っている姿を思い浮かべてしまい、独りでに朱くなってしまった。
生嶋さんは少し考える素振りを見せた後、
「……大丈夫だよ!」
にっこり笑った。
その考えてたみたいな間は、何だったんだ?
もしかして、本当は無理なんじゃ……。
「あ、いや、無理なら無理で全然構わないよ?」
そんな、乗れないアトラクションに乗っても楽しくないし、逆に最悪だし。
せっかくなんだから後に楽しかった、と言ってもらえるようなデートにしたい。
れそでも、くすくすとちょっぴり上品に笑う。
「そんなに心配しなくても大丈夫だよ〜。昔、ここのジェットコースター三回連続で乗ったことあるし」
「えっ!? すごいな……。さすがに気持ち悪くなりそう」
「ふふふっ。すごいでしょ」
なら、さっきの間はなんの意味もないものだったんだろう。
丁度ここ、入園口のゲートから近い位置にあるので、しょっぱなからジェットコースターっていうのも悪くない。
「じゃあ、ジェットコースター行く?」
そうぼくが提案すると、彼女は微笑みながらうん、と頷いた。