無気力系恋愛
第3恋愛 『初めての気持ち』
カウンターに座ってから30分ほど経過したが、今のところあの女子以外またま誰も来ていない。


つまり、暇だ。
究極に暇だ。


隣の奴は相変わらず頬ずえを突きながら読書をし始めていたが...
もしかしたら、奴は本が好きなのか...


いやしかし、私は本は好きだが、本は本でもライトノベルという特殊な方だ。


まさか、奴がラノベを読んでいるなど...ありえないありえない。



「.........人...来ないですね...。」


「.........。」


...す、スルー!?
聞こえなかったのか...?



「......人来ないですね!」


少し大きめに言ってみた。


「えっ、あぁ、前からそうみたいだよ。本狩りに来る人1日に2,3人らしい。」

本に集中していたのか?それに、はっ!という気づき方ではなく、ん?っていう気づき方...ゆるい...。

「へ、へぇ...そーなんですか...。」


「あのさぁ。」


「は、はいっ!?」


「さっきから気になってたんだけど、君学年一緒だよね?なんで敬語なの?」


「えっ......、」


敬語?じゃ悪いのか...?


「いや...だって一応初対面だし...失礼かなっと...。」


「ハハッ。」

ドキッ

ぇ?何今の...


「俺、そーゆー固いこと嫌いってゆうか気にしないタイプだから別に敬語じゃなくていいよ。こっちも最初からタメだし。」


「は、はぁ...わかりま...わかった...。」


「うん。」


な、なんだったんだ...さっき、奴が笑ったとき心臓がなんか...いや、心臓じゃないなにかが...


いつも無表情な奴が急に笑ったからびっくりしたのか...?


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