無気力系恋愛
放課後。


ついにやってきた...
今日の中で一番辛い時間だ。
放課後は絶対に質問攻めにされる...
なにか逃げる方法はないのか...!!


そんな考えも虚しく予想通り、私は今質問攻めにされている。



『そろそろ話してくれてもいいでしょ若葉さん!!』


あぁ...誰か...救ってくれ...助けて下さい...!!



ガシッ!!


「へっ!?」


突然腕を誰かに掴まれた。
女子たちの塊でわからなかったが、強く引っ張られる。


「ちょっ、ちょっと!!」


『若葉さん!?逃げないでって、あぁー!!』


いつの間にか塊から抜け出し、廊下を走っていた。
それと......


「チャラ男!?」


「...その呼び方やめてくれないかな?(;´∀`)」


そう、チャラ男に腕を掴まれ一緒に走っていた。


「な、なんでお前が...」


「......困ってる人は見逃せない主義でねっ☆」


「.........。」


走り続けてやっと校舎から出れた。


「ハァ...ハァ...ハァ...ハァ...追ってこないな......。」


「ハァ...ハァ...うん...。」



全力疾走だったから2人とも息が荒い。
ゆっくりと呼吸を整えた。


「ふぅ......あ、ありがと...ございました...。」


「ダハハハッ!!気にすんなって!!あと、タメでOKだからなっ☆」


「あ...あぁ...わかった。」


「あ、そいや名前、ちゃんと聞いてなかったよね。」


「...若葉...麻衣...。」


「へぇ~、麻衣ちゃんかぁ~ニヤニヤ」


「ちゃん付やめろ!!」

「あそー?じゃあ麻衣かな?ニシッ」


「......なんとでも呼べ...。」


「はーい☆あ、オレは神崎来斗!!裕太の幼馴染みだぜ!!」


「えっ...櫻井の...?」


「おう!!」


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