狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】

ⅩⅩⅡ―ⅱ 狂い始めた歯車Ⅱ



「キュリオ様…」



その言葉に少々驚いたガーラントだが、このままでは今日一日彼女が戻ってこない可能性もあるため…慌てて近くの女官にアオイを連れ戻すよう頼む。



「かしこまりました。ただちに」



ズカズカと足音を立てて彼女らの中に踏み込んだ女官は、大きく息を吸うと声をあげた。



「…貴方たち!姫様はお疲れですよ!!」



それでも口を尖らせる侍女らに「いい加減にしなさい!!」と彼女はまた大声をあげている。それを見ていたガーラントは、「ほぉっほぉっほぉっ」と笑っているが…






「……」






キュリオは無言のままだ。




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