狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】

Ⅷ―ⅳ 見習い剣士・カイ


バシィィィン!!


と、木刀の鈍い音が響くと鍛錬中の剣士たちが何事かと手を止めて音のしたほうへと目を向ける。


「ぐあぁああっ!!!こんの…っ!!やりやがったな!カイッッ!!!貴様ぁぁああっっ!!!」


木刀が直撃した脳天を抑え、顔を真っ赤にして少年を追いかけるブラスト。あまりの出来事にガーラントは目を丸くしている。


「これはまた元気な…」

ふぉっふぉっふぉっと和やかなガーラントの笑い声が響くと、ブラストに追いかけられていた少年が彼に気付く。


「あれ!じぃさん…もしかして!」


と走りながら振り返った少年。


(挨拶をすることはいいことだなっ!!)


と内心感心したブラストはカイを追いかけている足を緩めた。


すると少年は…


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