狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】

Ⅸ―ⅴ 癒しの力


「よかったなカイ!直々にキュリオ様のお力を注いでいただけるなんて滅多にないことなんだぞっ!!」


「力…?治癒の魔法ってもっと時間がかかるんじゃ…」


するとガーラントがニコニコと笑み浮かべてカイの傍に立つ。


「能力の高さというのは高度な術を使えるというだけじゃないんじゃよ。術が発動するまでの速度、治癒のならばその完治具合も関係する」


そういうガーラントの言葉に頷いて言葉を発したのは同じ年頃のアレスだった。


「キュリオ様のお力は"歴代最高"と言われているんだよカイ」


「…歴代最高?」


「そう、速度と範囲その魔術の完成度すべてにおいて歴代の悠久の王の遥か上をいっているって話さ」


いつの間にか離れていたキュリオの手。そして彼の姿は先程よりも遠くにある。しかしその姿はとても大きく、"王"とは何なのか…説明されずともわかった気がした。


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