気まぐれ男子とクール女子

「それで？その女の名前は？」

性格はわかっても名前がわからないと意味がない。

「え」

「え？」

遼斗は心底びっくりした顔をし、そして納得したような顔になる。

「あー。そうだよな、うん……」

はぁ…と溜息をつく遼斗。

「なんだよ」

イラついた声で俺は言う。

「ロボットで有名って言っただろ？それと同時に名前も知れ渡ってんの」

あー、なるほど。

「で？名前は？」

「はぁ……名前は椎名(しいな)真由(まゆ)。可愛い…っていうより、大人っぽいって感じだけど、あの無表情過ぎるところと、ちょっとからかっただけでも睨むところとかでモテることはないんだなぁ」

「つまり心が狭い」

ってとこだよなぁ

「お前…ちょっと違うだろ…まぁ、笑ったりしたらモッテモテになるんだろうけど」

ふぅーん