薫子様、一大事でございます!

どんな顔に出来上がるのか不安に思いながらも、されるがままになった。



「麻紀さんって何歳なんですか?」

「24歳よ」

「えっ、24歳!?」


私よりてっきり年上かと。


「よく老けて見られるわ」


麻紀さんはフッと笑みを漏らした。


見た目はもちろん、口調からも年下とは思ってもいなくて。


……ううん、私が幼すぎるのかもしれない。

麻紀さんに比べたら、経験値には雲泥の差があるに違いない。


「はい、完成」


麻紀さんが鏡の前からパッと退く。

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