クローバーリアルライフ
一章


――《起きた?.....まだか。おーい、おっきろー。 起きた?.....まだか。おーい、おっきr...》
.....べしっ
アニメキャラのモーニングコールで、私は目を覚ます。
さて、学校の用意をしなければ...
――最近、1年の中で最大級のイベント、クリスマスが近いせいもあって、街や学校はクリスマスのムード一色だ。
クリスマス、か。楽しんだ時期があっただろうか?
まあ、それなりに楽しんでた時期もあったかな?
曖昧な記憶の中で、寝起き、しかも30分しか寝ていないのだから、思い出せるものも思い出せない。
むくりと起き上がると、弁当を作り始める。
簡単なものしか作らないので、そう時間もかからない。
――弁当を作り終え、朝食を食べていると、メールが一通届く。
《おーい!今愛の家の下に着いたよ~?出てこられそう?》
..........という秋音ちゃんからのメールだった。
窓から顔を出すと、「おーい!おっはよ~!」と、元気な声が聞こえてくる。
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