大好き以上になった場合
「ミサにね、言うの、奏ちゃんがバイト終わってから伝えた欲しい。」
「良いのか?」
「今日、ミサに『裏切って無いよね?』って言われた時、どうしようってなった。でも、私奏ちゃんと別れたくないし、ミサの事も裏切りたくない。だから、早めに知ってもらって、ミサにちゃんと謝りたいの。」
言ってる事がめちゃくちゃだけど、芽衣がそれでいいなら俺はミサに伝える事にした。
*
バイトは喫茶店のウェイターだ。
バイト仲間も優しい人ばかりで、俺は結構気に入っていた。
午後10時、バイトが終わり、全員に「お疲れ様でした!」と伝え店を出た。
そして直ぐに芽衣に言われた通り、ミサに電話かけた。
ミサはワンコールでいつも出てくれる。
「もしもし、奏?ちょ、どうしたの?」
「ミサ、話したい事があるんだ。ちょっと聞いてくれるか?」
「え、聞く聞く!なしたの?」
陽気に聞こえてくる声も、この話が出たらきっと無くなる。
だけど、俺は芽衣が好きだという事を伝えなくてはいけない。
「昨日、俺…芽衣に告白したんだ。」
「………え?うそ、なにそれ。」
明らかに動揺している声が電話越しに伝わってくる。