こんぺいとう

再会

サイパンから帰国して早い事に一週間が経った。
しかし帰国後、由月は重大な事に気づく。
純の連絡先を聞いていなかった…
純よりも由月の方が1日早い帰国だったが、空港に向かうギリギリまで一緒に過ごしていた。
大変気が合い、帰国後にも会いたいと思っていたのに…自分のドジさに呆れる。
退屈な毎日を何も無かったように過ごし、疲れはてた体で駅の構内を歩く。
人混みをかき分け歩く由月だったが、突然「由月!?」と呼ばれ、振り返る。
「あっ…!!!」
目の前にいたのは、純だった。
この広い東京で、まさか偶然に出会えるとは思っていなかった二人はしばし驚き、固まった。
やがて二人は笑いだすと、
「久しぶり!良かった、会えて」
と再会を喜んだ。

そのまま二人は夕食を一緒に食べ、帰国後の話をした。

今度はちゃんと連絡先を交換して…
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