怪人十二面相 ~成功確率0.01%達成までの道のり~
第10章~Another Story~ 
しかし、本当の恐怖はここからだった。
その頃、ニケ、エルフ、アルテも同様に振返りMTGを行っていた。

「今日の合コン、中々楽しかったね」
アルテが嬉しそうに言った。
「うん、想定通り。333回目でようやく出会えたね」
エルフが冷笑を浮かべる。
「彼等の怪人十二面相は偽物。本当の怪人十二面相は私達よ。イイ男だったけど」
ニケは言った。

彼女等は、過去、共通の、人物(性別不明)を、
愛し、騙され、3人は出会い、結託し、怪人十二面相となったのだ。

そして、その人物(性別不明)こそ、
本当の怪人十二面相、いやイデオロギー(観念)だったのだ。

女達の怪人十二面相、誕生までの番外ストーリーが今、陽炎のように駆け巡る。
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