怪人十二面相 ~成功確率0.01%達成までの道のり~
第8章~Real Story~
12面相合コンの終了後、振返りMTGで、
ニメンソの仮説が遂に達成できたことに狂気していた、カイジとジュン。
それも一度も、自分達が怪人十二面相であることを、
相手に明かさずに実現できた。それは、ストーリーの美しさを求めた結果だった。

「ついに、やった。0.01%の達成を俺たちは成し遂げたんだ!」
カイジは、いつも通りの高いテンションで、両手を拡げながら、至上の喜びを表現した。
@新宿安居酒屋
「実際の成功確率は1%だったな」
ニメンソの冷たい声が響いた。
「やっぱ、俺らの仮説力、分析力、実行力の賜物じゃないかな?」
ジュンが101回目で達成したことを恭しげに、しかも声高々に主張する。

実行数、101回。
達成に描かれた世界の裏の世界。
考えられるあらゆる苦難とリスクが存在した。

未開の地の先にあると言われる光を求めた冒険。
その背景には、幾千もの失敗や挫折の連続があった。
それら一つ一つすべてが、彼等の成長の糧となり経験となり、
絶え間ない無限の行動は、歴史に姿を変えた。

走馬灯のように、彼等の記憶と軌跡が蘇る…。
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