嗚呼っ、美しきイケ麺’sよ!
「みぃ~つけた」
「ヒィッ!!」
「やぁ、とんこつくん」
「くっ、くっ、くっくくくくっ、来んなぁあああっっ!!」
「あ」
「そんな顔しないでよ~。・・・もっとイジメたくなっちゃうだろう?」
「おっ、おおおっ、おっ、おお鬼ィィィィィ!!」
教室にいた四人が、廊下の曲がり角を曲がり、階段を降りようとした時。
突然、とんこつが悲鳴を上げた。
「あ。マズイことになりましたね・・・」
「んだね。逃げるしかねぇべや。しかし、しょうゆを置いていくことはできねえ」
「えっ!俺はっ?!」
「しょうゆ」
「ん?あ、うん」
「ちょっ、おい、てめぇらっ!仲間捨てる気かよ!」
「元から仲間なんかじゃありませんから。勝手に勘違いしないでください」
「あー。な~るほどぉ。とんこつくんでアソンでいいんだね」
「ちっが・・・!?うわぁっ、うわあああああっっ!!」
「アディオス」
「お達者で」
「うー・・・ん・・・。いいの、かな・・・?」
「まっ、待てええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇえええっっ!!」
「アハハ」
廊下に響き渡る、とんこつの断末魔。
「ごるあ!!はよ帰らんかい!」
最終下校時刻のチャイムが、断末魔に重なり、不協和音を奏でた。