嗚呼っ、美しきイケ麺’sよ!

そうめんさんと冷麺くん


「そーめーん」

「なんです?」


 縁側で寝そべっている金髪の男子。

 お盆にのせた五つの麦茶を、ちゃぶ台に置く白髪で長髪の男性。


「そばとざるそばとうどん来るって、マジ?」

「ええ。マジですよ」


 にこやかにそう言ったのは、そうめん。

 無気力そうに縁側でゴロゴロし続けるのは、冷麺。


「ん~・・・。ダルい」

「いつもでしょう、それは」


 そうめんは冷麺に、タオルケットをかけてあげ、立ち上がった。


「三人が来たら、ちゃんと起きるんですよ」

「ん~・・・」


 適当に返事を返した冷麺に、


「・・・はぁ」


 そうめんは苦笑気味に溜息をこぼした。

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