嗚呼っ、美しきイケ麺’sよ!

「そういえば。今度、学園祭やるんでしたよね?」

「んー。そだよー」

「あ、これめっちゃうめえじゃんか」

「やきそばや、とんこつくんは何か出しものするんですか?」

「おれ?おれはねー、屋台、いくらか出すんだー」

「あ、俺は一応やきそばさんのお手伝いしますよ」

「そうなんですか。よろしくお願いしますね、やきそばのこと」

「んだよ、それー。おれ、お嫁に行くみてえじゃんかよー」

「うす。よろしく頼まれたッス」


 プクーっと頬を膨らませたやきそばのデザートの器は、いつの間にか空になっていた。

 ニヤニヤ笑い、とんこつは残りのデザートをパクッと口に放り込んだ。


「いやー。食った食った」

「ねみいや。やっぱし」

「すぐ寝ころんだら、豚になるって言ったッスよ~」

「おやすみー」

「つか、今何時だ?」

「え~、と・・・。今は・・・、七時ですね」

「うっわ、ヤベェ!俺、帰るッスわ!!」


 慌ててとんこつは畳から立ち上がり、バタバタと身支度をし始めた。


「泊まってきゃいいのに~」

「さすがにそれは悪いって!」

「構いませんよ?」

「いやいや!お気持ちだけで!んじゃ、長らくお邪魔しゃーした!」


 ドタドタ、ガララ、バタン!


「慌ただし・・・」

「ふふっ。慌てすぎてこけなければいいですけど」


 やきそばは呆れ、そうめんは微笑んだ。

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