甘い時 〜囚われた心〜
ニカッと笑うと、またヒラヒラと手を振り去っていく。

それを、ただ見ていた。

「雛子…」

呼ばれて見上げると、優しく微笑む愛しい人がいる。

雛子は、ソッとその胸に顔を埋めた。

桜華の腕が抱き締める。

「一緒にいて…いいのかな…?…いいんだよね…」

答える変わりに抱き締める腕の力が強まった。

ただ嬉しくて、涙が溢れた。

この腕を離すことなんてあり得ない。

出会った時より

思いを確かめ合った時より

一週間前より

昨日より

一時間前より

一分前より


確実に桜華を愛していく。


思いが止まることがなかった。
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