無垢な瞳
さて本題です。

えっと、この作品で書きたかったのは、障害者と健常者の垣根を取り払いたいってことです。

エピローグで『ノーマリゼーション』という言葉が出てきましたが、障害があってもなくっても社会で暮らすのが当たり前の世の中になってほしいという思いが強くあります。

最近、そういう意識が少しばかり高まっているかなとは思いますが、実際はまだまだだと思います。

やっぱり、肩身が狭い思いをして生きている方たちが多いのです。

障害があるために、健常者に遠慮して生きている人が多いと思うのです。



すみません。いきなり青年の主張みたいで……。



あと、もう一個青年の主張を。

今、世の中には、大人の離婚で胸を痛めている子どもたちが多いのです。

その子達の中には、自分が悪い子だから親が離婚してしまったって思っている子が多くて。

離婚間際の家庭は殺伐とした空気で満たされていて、ちょっとしたことでも子どもは怒られちゃって、でも怒られちゃう子どもは「自分が悪い、自分が悪い」って考えちゃう。

そのせいで家族が離れ離れにならないといけないんだって。

きっと親が思う以上に子どもは心を痛めて責任の所在が自分にあると思い込んでいるのだと思います。

そういう現実を実際無関係な人にも知ってもらいたいなと思って。



だからこの作品は本当につたなくって申し訳ないんだけど、私が世の中に言いたいことがベースになって作られています。


まだ野いちごに参加する前から、このテーマはずっと温めていました。

それが作品となってみなさんに読んでいただいて、念願が叶ったというか、胸がいっぱいであります。


お付き合いくださって本当にありがとうございました。

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