無声な私。無表情の君。
会話が弾む中、やはり学校から近い私の家にはすぐに到着してしまう。

「ここが先輩の家ですか?」

コク

「そうですか、ちょっぴり寂しい気もしますが仕方ないですよね」

【ごめんね、近いばっかりに】

「いやいや!一緒に帰りたいって言ったのは俺なんで!」

「……全然…大丈夫ですよっ」

嘘だ。
声に出てるもの。
楽しかったもんね。
東雲君についてもよく知れたし、私にとっても最近の愚痴とか聞いてもらう機会になったんだし。
やっぱり、この微妙なタイミングが感じ悪いんだよね。
まだまだ話したい事が沢山あるのにね。
康介とも、この時間が1番辛かった。
嫌な事だけによく覚えていた。

< 107 / 150 >

この作品をシェア

pagetop