冷血上司の恋愛論
来た!予想通り来た!


「部長!すいませんが、電話を代わってと言われたので出てもらえますか?」


「は?どんな男と付き合っているんだ?ちゃんと歓迎会か確認するって、ヤバいぞ!」


そう言いながら、電話に出た部長。


突然、背中がピーンと伸びた。


ハハ、ハハハハ。


笑いを堪える俺を藤井は、じっと見てくる。


“あくしゅみ”藤井の口が多分そう動いたと思う。


多分と言うのは、部長が、大きな声で皆に、


「専務と会食なら言ってくれれば日を改めたのに。藤井も人が悪いなあ」


と、強引にキャンセルさせたくせに藤井のせいにしているのが聞こえてきて、藤井の顔が部長に向いてしまい真実を確かめられないからだが。


「藤井さんって、専務の知り合い?もしかして、彼女?」


専務狙いの女の迫力に押されながら、藤井は、


「よく聞かれますが彼女ではないですよ。家族の知り合いで、今日は家族ぐるみの会食だったので」




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