隣の男子の落とし方。


『…………今回は俺の勝ちってことにしようか』



そう近付いて耳元で間宮が呟いた。

何言ってるの?


まだ今日は私、負けてない。

一度もまだ私、負けてないじゃん。


って思ってたのに、



“これで今日は寝れないかもな”


そう小さくまた呟いて、彼は


「…………んっ?!」


私にキスをした。

……私にとって生まれて初めての。


けど、それは世間一般で言う……



「なっ、なにしてんの!?」


『……さぁね?

ドンマイ、有川さん?俺の勝ちでしょ?』


余裕そうな顔で間宮は笑う。



「な、負けないし!たかがこんなんで…」


『ドキッとしちゃったくせに?』














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