黒猫男子とツンデレ女子

「うっわー。怜かよー。萎えるー。」

その声は・・・もしや・・・

聞き慣れていた声。


おろおろとしながらもゆっくりと後ろを向く。

やっぱり、そこにいたのは・・・

―――――・・・一樹だ。

一樹は知ってるもなにも幼なじみである。

私と玲と一樹の3人は幼い頃からの仲だ。

まぁ、中2の時大喧嘩して以来気まづい関係になって謝れないまま卒業。

家は隣ではないけれど徒歩ですぐ行ける距離だが、意地ばっかり張ってなかなか自分から謝れない。

そんなモヤモヤした気持ちで2年経って忘れた頃に、まさか同じクラスになるとは。

「その態度、むかつくんだけど。」

いや、だって、さ、ずっと避けてたじゃん。

なんで同じクラスになったからって話掛けられるの。

同じクラスになったから尚更気まづいんじゃん。
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