Recollection ～ﾚｺﾚｸｼｮﾝ～

早紀は和輝に確認すると、


「是非、行かせて欲しい！」


と和輝のひとつ返事でことが決まった。


「じゃあ、当日は二人で参加させてもらうわね！」


と早紀は明るく答えたが、真彩はなんとなく心配な声を変えることはなかった。


「まぁ、悟と待ってるわ！」


と真彩は言うと、電話を切った。

電話口の向こうでは、真彩と悟がこのことを話して、不安になったのは不思議ではなかった。

もっとも、二人のいきさつさえもわからない二人だったから・・・