「お前は俺のモノ」【完結】
トドメを刺された気分だ。


陽子の口から、彼との事を言われても笑顔でいようって思ったのに。
実際はこれだ。

彼と会ったって聞いただけで、胸が苦しくて、張り裂けそうだ。

大好きなのに。
陽子の事、大好きなのに。

私の好きな彼と、結ばれただなんて、喜ばなくちゃいけないのに。


私は、親友失格だよ。

ごめん、陽子。


気付いたら、私は自分の家の近くまで来ていた。

家になんて帰れないのに。


自嘲すると、昔よく来ていた公園に入る。
葵兄とよく遊んだな、ここ。


昔は大きく見えた遊具なのにな。
今はこんなに小さい。


ベンチに腰かけると、遊び回る子供達を見つめた。
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