「お前は俺のモノ」【完結】

アキラに帽子を目深く被らされて、更にはパーカーを羽織らされるわ、サングラスかけさせられるわで。
ぶっちゃけ、あまり浴びた感じはないんだけどね。

どうやらアキラは他の人に私を見せたくないらしい。


引っ越し業者が入る時も、私は車に待機させられていた。
お前が会う必要はないからって。


サングラスにこの帽子じゃあ、顔なんてわからないと思うんだけどな。
それでも、逆らう事はせず大人しく車の中で待っていた。




広いベッドに寝転ぶと、アキラの匂いがする枕に顔を埋めた。
早く帰って来ないかな。

早く…アキラに触れたい。


アキラを想って目を閉じれば、自然と夢の中へと落ちて行った。


目を覚ましたのは、首元に感じた違和感の所為。
何やら異物が当たってる感覚。
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