「お前は俺のモノ」【完結】
クローゼットを開けるけど、ブランケットらしきモノは見当たらない。


なるべく配置を変えない様に、部屋中を探したけど結局見つからなかった。

しょうがないな。
彼から借りていたパーカーをかけると、私は寝る事にした。


電気を消して横になると、想像以上に疲れていたらしく、すぐに夢の世界へと落ちて行く。


それからどれぐらい経ったのかはわからない。

カタンと音がして、彼が帰って来たんだと思った。
おかえりでも言おうか、そう思ったけど。

睡魔には抗えない。


「……ベッドで寝ろよな」


そう、彼の声が聞こえる。
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