離してなんかやるかよ。


「…んな可愛いこと言うなよ」


ええっ!?


神崎はあたしを押し倒す。




「…ええっ!?」


ここ保健室だよ!


生徒に見られたりしたらどうするの!


それに保健室の先生戻ってきたら


やばいよ!

まずいって!


神崎はあたしに顔を近づけてくる。



あたしはふと目を閉じる。



「神崎だめ…」



……ん?



何秒経っても何も触れない。


何も感じない。



「…ん?」



あたしは目を開ける。


「…あー。やばいってお前顔赤すぎ」



え。



すると神崎は起き上がってて違う椅子に座ってた。



不意打ちですか…。



それにあたし顔赤いっ!?




自分の顔を両手で触る。




ええっ!


熱っ!


あたしゆでダコみたいに顔熱い…。



きっと真っ赤だろうな…。


てか真っ赤なんじゃんーっ!

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