コドモ以上、オトナ未満。


キレイな絵に感動した気持ちがちょっと冷めたけど、あたしと真咲だけではこんなの思いつかなかったのは事実。

あたしは彼女の元に戻って、紙を返しながら言う。


「青島さん、ありがと。これ採用したいけどあたしたちじゃ下書き無理だから、放課後とか協力してもらってもいい? 部活とか塾で忙しかったりする?」

「もちろん協力させて! 部活は美術部だけど、学園祭の準備なら先生が休むの認めてくれるし平気。あ、あとね、お願いがあるんだけど……」

「お願い?」


コクンと頷いて、はにかんだ青島さん。


「友達に、なってくれる……?」


あたしは一瞬ぽかんとして、でもすぐにその意味を理解すると苦笑した。


「あのさ、それは真咲本人に言ってくれる?」

「……え? あ、そうじゃなくて、岩崎さん……ココちゃんと、友達になりたいの!」

「え。あ、あたし……?」


てっきり、真咲に近付きたいのかと思った。

……そのために、周りから固めて行こうってこと?


「今まで、ココちゃんが色々悪口言われたりしてるの、知ってたのに何もできなくてごめんなさい。……でも、そういう、悪口とかに負けないココちゃん、すごいカッコいいなって、憧れてて……」

「憧れる? あたしに?」


この子、頭大丈夫かな。

成績はクラスの中でもいい方だったはずだけど、かなりおかしなことを……


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