アイドルなんて、なりたくない<font color=

第二章『いきなり何なの？』

放課後

優衣は生徒会室にいた。

優衣は、生徒会長であり、本日は

《龍神中学校第五十八回文化祭》

の為の役員会議が行なわれいるからだ。

優衣は、資料と睨めっこしながら小さく

「う<font color="#000000"><font color="#000000"></font></font>ん」

困ったように唸った。

「やっぱり、去年の使い回しの企画書を出している所が多いわね」

と言ってから

「毎年、予算不足で大騒ぎになっている事は分かっているとは思いますがね」

会計の山下都がメガネをクイッて上げる。

「やっぱり、毎年のように追加予算出しているのが、仇になっていますね」

もう一人の副会長である高田直紀が肩をすくめながら言うと

「やはり」

優衣は、腕を前に組んでから

「追加予算は出せないと、ハッキリ言うべきかもしれないわね」

重々しく言う。

すると

「でも、生徒達から反感を買うんじゃないかしら」

千里が心配そうに言う。

「でもやらないと…」

都が、困ったように帳簿を出して

「今年から、予算枠内に収めるように先生からも言われてますから…」

そう言うと

「はぁぁ」

一同からため息が出る。

「今年から校長変わったからなぁ」