アイドルなんて、なりたくない<font color=
天井を仰ぎながら、書記の野中博文が言う。

今日は、この五人だけでの会議だ。

「白髭校長がよかったなぁ。温和だったし」

続けて博文が言うと

「今の校長来てから、生徒会の顧問まで変えられたし」

直紀が、不機嫌そうに言う。

「教育委員会から校長に付いてかた山頭先生ね」

うんざりしたように都がいうと

「『君たちぃ、学生はね、教師の言う事を黙って聞くのが大事なんだよ。最近の子はなんだね!教師をバカにしよって!!』てな」

直紀が真似をすると、笑いが起きた。

そこに

【コツコツ】

と足音がする。

「げ、噂したら来たよ」

博文が、あからさまに嫌な顔をする。

他も同じような顔だ。

【ガラガラ!!】

と、音を立ててドアが開き、中太りで《キラリン》と光る程にてっぺんが見事なハゲ頭の校長と、ひょろりとした神経質そうな中年が入室してきた。

優衣は、椅子から立ち上がり一礼をして

「校長先生に山頭先生。どうかなさいましたか?」

愛敬をサービスでつけている。

頭の中では…

(何しに来たのよ?ハ〇親父に陰湿イ〇〇リ親父。どうせまた人の仕事にケチつけにだろうけどね。まったく、ヒマ人が!)
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