呪いの着メロ
エピローグ
 一週間後、グループ研究課題発表の時間。

 中々テーマが決まらなかった俺たち三人の班は結局、食堂メニューの人気ランキングでお茶を濁した。

 発表の際、思いの外、笑いはとれたが、評価は下から数えたほうが早かった。

 まぁ、昆虫採集をやったグループには勝ったからいいとするか。

「ま、たった三人だけにしては頑張ったからな」

 ニヤついた顔で担任が言う。

 全くだ。

 なんで他は四人や五人なのに、俺たちの班は三人なんだ?

 軽く不利だろうが。量より質っていうけど、人海戦術舐めるな!

 でも、もう一人、誰かいたような気がするんだよな。

 なんか、すごい賑やかな奴がいたような気がするんだけど・・・・・・

「まぁ、明日から一人増えることになる。転校生が来るからな。そうしたらお前たちの班にまわしてやろう」

 いや、遅いよ。グループ研究課題終わったし。

 まぁ、班での行動はこれからもあるから人数いることにこしたことはないか。

「へぇ、転校生か。誰だろうね?」

「知らね?」

 康介は興味津々といった感じだが俺は割りとどうでもいい。霧谷も俺と同じ感じだ。発表が終われば相変わらず窓の外の風景をボーっと眺めている。

 と、そこへ教室のドアが突然開いて誰かが顔を出してきた。

 あれは教頭だ。

「先生、ちょっとよろしいですか? 実は明日来る転校生が日を誤って今日、来てしまったのですが、ついでだから見学したいとの事で連れてきたのですが」

「あぁ、構いませんよ。丁度話していたところです。入ってもらってください」

 担任がそういうと、教頭がその転校生を教室に促がせた。

 女子だった。


 活発そうで、今時の女子高生という感じだ。

 黒くて長い髪をしている。

「えっと名前は・・・・・・」

「三嶋恭華です。よろしくお願いします!」

 担任が紹介する前に、自己紹介した。元気な奴だな。

「それじゃあ、本当なら明日からだがあの班の空いている席に座ってくれ。あの男子が班長だ」

 担任が俺を指差と、三嶋って奴がニコッと笑った。少し照れくさい。

 そしてゆっくりと俺に近づくと、俺の傍で囁いた。
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