あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
あぁ……梨花が言っていたのは、この事か…。
人の温もりって…本当に凄いな。
「奈々さんって…凄く温かいね…。」
俺はそう呟いて、奈々さんの背中に腕を回した。
「蓮……。」
奈々さんは何か言いかけようとして、顔を上げたけど、それ以上何も言わなかった。
俺の瞳から…涙が零れたから…。
「ずっと俺…梨花を支えていかないと…俺がシッカリしないとって思ってて…
梨花の前では…弱い自分を見せることが出来なかった気がするんだ…。
だからこの8年間…梨花と一緒に過ごしてきて、俺は梨花の支えになれているのかって…自問自答を繰り返してきた。
奈々さんが『彼女の事をどれだけ大事にしてきたか伝わってるよ』って言ってくれたけど…良く分からなくて…
でも今…奈々さんにこうやって抱き締めて貰って…奈々さんに温もりを分けて貰えて…
俺は…きちんと梨花を支えることが出来ていたんだって思えたよ。」
そう言って腕を緩め、奈々さんの顔を覗き込んだ。