あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
【顔だけか…】という言葉は酷いけれど…でも…
「蓮くん。
今日はどういうつもりでカメラの前に立っていたの?」
私の言葉に蓮が顔を上げた。
「・・・・・・。」
何も言わない蓮に、私は言葉を続けた。
「初めてだから、上手く出来なくて『しょうがない』って思ってる?
それとも…今日1日だけだから…これを乗り切れば良いって、そんな気持ち?」
「ちがっっっっ!」
「あのね蓮くん…。
確かに…ここに強引に連れてきたのは私。
でも…来ることを決めたのは、蓮くん…あなたよ。
今日1日だけ…って約束は守る。
でも、その1日…この1回の撮影で広告を見て
『この口紅が欲しい♡』
って思って貰わないといけないの。
広告を見てくれる人は、プロだとか、そうじゃないとかは関係ないの。
だから…仕事を引き受けた以上は、全力を尽くして。
フォローするって言ったでしょう?
だから…カメラの前では…
私だけを見て!!」