君が私が貴方が。
タイトル未編集
高校2年の6月半ば。第一回定期テストが終わりだらだらと過ごしていた。


教室の中はガヤガヤとうるさくて彼氏出来たとかあのこがさーとか色々聞こえてくる。




「あのさーあれいるじゃん。伊坂詩樹。昨日彼女と手を繋いでたらしいよ。」



「もう詩樹君とかどうでもいいし。」



親友の有沢観月は黒い髪で肩につく位のふわふわのショートカット。昔テニス部だったらしくちょっと肌が焼けてて元気な印象を持つ。



「彼氏とかさいらないの?」



この頃はこの話題ばかりだ。


私、戸坂裕香は年齢=彼氏いない歴だ。
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