君がいたから

幸せです

次の日が来て彼が訪ねてきた。

私は、彼にひどいことをいった。

彼は泣きそうな表情で部屋から出ていった。

涙が止まらない。

「…」

声も出なくなってしまった。

なんとか、声を失う前に彼を私から解放することができたようだ。

涙をふき、ゆっくりとブザーを押す。

看護師や医者が慌ただしく部屋のなかをいったり来たりする。

眠たい…

今日は、疲れたから眠ろう。
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