粉雪
商社マン風の男性が声をかけながら、エレベーターに乗ってくる。
男性は、おやっ?と少し驚いたような表情をし、あたしをみつめる。
「君……たしか、最上階の大和商事の葦原さん?」
「ええ」
「エレベーターのガラス越し。毎日、夜景が綺麗だよね。仕事で疲れた体を癒してくれる。
何故だか今日は、スカイツリーも1段と美しくみえる」
自分と同じことを思いながらエレベーターを利用する人がいた?!
オフィスに傘を忘れたことも、エレベーターを降りることも忘れて立ちつくす。
「この時間にエレベーターを利用するのは、君1人ではないってこと」
男性は微笑み、黙って1Fのボタンを押した。
「毎日、遅くまで大変だね」
男性は、おやっ?と少し驚いたような表情をし、あたしをみつめる。
「君……たしか、最上階の大和商事の葦原さん?」
「ええ」
「エレベーターのガラス越し。毎日、夜景が綺麗だよね。仕事で疲れた体を癒してくれる。
何故だか今日は、スカイツリーも1段と美しくみえる」
自分と同じことを思いながらエレベーターを利用する人がいた?!
オフィスに傘を忘れたことも、エレベーターを降りることも忘れて立ちつくす。
「この時間にエレベーターを利用するのは、君1人ではないってこと」
男性は微笑み、黙って1Fのボタンを押した。
「毎日、遅くまで大変だね」