青空と天気
涙空
〜翌日〜
ガラガラ
控えめに開けられたドアから顔をのぞかせたのは
「失礼しまーす……」
時雨だった。
「なんで来たの」
抑揚のない声で言った。
ほんとは嬉しかったくせにね。
「今日は伝えたいことがあって」
ハァ
「…聞いてあげる」
瞬間嬉しそうな表情になった。
すぐに顔をひきしめてたけど。
「言ったらすぐ帰るから」
「早くして」
「俺は……っていうか俺らは、空に何を言われても、突き放されても、踏み込むつもりだから。俺らにとっては、もう大事な仲間だから。……それだけ!また、今度は三人でくる」
そう言って逃げるように帰っていった。
「……なんなのよ」