冷徹執事様はCEO!?
追っかける前に電話くらいすればいいじゃない。馬鹿ね。

それすら想い浮かばないくらい慌ててたって事か。

いつもどこか冷めたところがある航生が、あんなに必死になるなんてきっと大事な人だったに違いない。

そんなに想ってもらえるなんて黒髪の女性がちょっと羨ましくもあった。

航生が出勤してしまい手持無沙汰になった私は、朝食の残りを平らげ、後片付けをする。

食器を洗い終わった頃に、再びインターフォンが鳴った。

次こそは匠ちゃんに違いない。

私は急いで玄関へと向かうと、ドアを開けた。
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