鳥籠の姫
 






    ピ、ピチチチ……






「あ…!」






    バサバサバサバサ……








なんて、色々な事を、いつも来てくれる人へ想いを馳せていたら、目の前に居た青い鳥が怪我をした翼もを広げて飛び立って行った。



小さな羽を目一杯大きく広げて、力強く飛んで行った。



そして、鳥の居た場所には、数枚の青い羽が舞っていた

その中の1枚が、フワリと私の掌の中へと舞い降りてきた


まるで、私に拾ってもらうのを確信しているかのように、その1枚の羽にまるで意思でもあるかの様に……。



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