君色〜キミイロ〜


「わけ…わかんないよね?何今さら言ってんのか…。」


私が話す合間もないくらい


橘さんは話し出す。


「あんな約束を…何で今頃言うのか…。俺が今までどんな風に…!」

次の言葉が出る前に


私は橘さんに抱きついた。


「…っ…落ち…着いて…」


自分の体が震えてるのがわかる。
だって…だって


いつもの橘さんじゃないよ…!!


「もう…大丈夫だよ…橘さん。」


さっきまでの感情的だった私はいなくなって


今はやけに落ち着いてる。


「今は私がいるから…。大丈夫だよ…」


“大丈夫”


そう言わないと


私も壊れちゃいそうだった。


< 201 / 289 >

この作品をシェア

pagetop