君色〜キミイロ〜
「た…ちばなさん…」
「ん?ちょっと待ってて。今アイライン引いちゃうから。」
「あ…はい…。」
本業に入ってる橘さんはほんとに真剣。
アイライナーのひんやりとした筆が瞼をなぞる。
「はいっ,出来た!目開けてみ?」
ゆっくりと目を開くと
さっきまでの私とは別人の私。
メイクって…すごい!!
「…あっ…!」
「なに?どうした?」
「このアイシャドー…前に橘さんが買ってくれたやつ…」
私の瞼はキラキラと光ってる。
「うん。やっぱ似合ってる♪」
そして私の目を覗き込むように
「可愛い…」
って言ってくれたんだ。