君色〜キミイロ〜
見上げると
橘さんの表情はいつになく真剣で
私の心臓はさらに速まる。
ど…どうしよう…
そうしているうちに橘さんの顔が近づいてくる。
私は咄嗟に目をギュッと瞑った。
―あ…れ?
確かに感じる橘さんの体温。
でも…それは私の真上でストップしていた。
片目を開けてみると…
橘さんは少し驚いた表情で私を見ている。
「莉緒ちゃん…もしかして初めて…?」
「…へっ?」
あっ…もしかして引かれた?
私は恥ずかしくなって顔を背けた。